2005年06月26日 Sunday

読後感想記:昭和史七つの謎

昭和史七つの謎 講談社文庫
保阪 正康 (著)




 昭和史というとやはり戦争終了までの20年ほどが一番の中心かな。この本でもM資金以外が戦争終了まであるいは戦後処理までの範囲内である。M資金も発端は戦後処理の間からなんだが。いろいろと面白い考察に満ちているのだが、最初の日本の文化大革命辺りはあまり触れられない戦前での日本人の集団としての心理状態を考える上で面白い。この辺は一般的には当時の軍や政治家の責任にしてしまっている感じである。まあ東京裁判がそういう決着の仕方だったんだからそうなのかも知れませんが。その辺はGHQ管理下で抵抗がほとんどなかったかも含めるとさらに面白い課題が浮き彫りになるような気がする。
 余談的にはM資金は詐欺の歴史を語る上では必須かと。

#049
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2005年06月22日 Wednesday

読後感想記:これでいいのか日本の裁判

これでいいのか日本の裁判 平凡社新書
佐藤 友之 (著)




 裁判制度の批判本。ジャーナリストであることが示すとおり、左側の人。ただ読み通せば共感できるところもあり、特に未だに自白が重要視される刑事裁判なんかそう。疑わしきは罰せずというのはマスコミにも徹底してもらいたい話。

#048


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2005年06月18日 Saturday

読後感想記:ローマ人の物語 13

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 カエサル暗殺後、アントニウスとオクタヴィアヌスが争い終結するまで。巨大帝国を築くには軍事と政治の両面を持たなくてはならないが、双方に長けたカエサル亡き後、軍事に長けたアントニウスと政治に長けることになるオクタヴィアヌスがどう覇権をとっていくかが面白い。しかし塩野さんのアントニウス+クレオパトラ評には厳しいものがある。

#047
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2005年06月15日 Wednesday

読後感想記:愚問の骨頂

愚問の骨頂 新潮新書
中原 英臣 (著), 佐川 峻 (著)




 理系の学者が書いた本なので科学系の話が多かった。趣旨は最善の質問が答えに結びつくというもの。はじめが愚問例で、後半部が賢問例。愚問例でセンター試験の世界史が出ていましたが、確かに覚えていたからって役に立つ機会は少ない。センター試験の得点源が世界史だった私でもほとんど忘れているくらいである。ただ歴史って学校で学ぶよりもずっと深い。結論は読み流すには断片知識が得られて良い本じゃないかと。

#046
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2005年06月11日 Saturday

読後感想記:司法のしゃべりすぎ

司法のしゃべりすぎ 新潮新書 (103)
井上 薫 (著)




 判決文で本案に関係のない部分を理由に長々と述べることは蛇足だと切り捨てる書。司法関係者というよりも一般向けなのでややくどい向きがあるけど、わかりやすいのでは。私は裁判で勝訴よりも理由で自らの主張を認めさせようとする団体がある以上、こういう蛇足部分は撲滅することには賛成である。勝てる見込みがないのに最高裁まで争ってみたり、どうあがいても勝てない裁判で負けてもマスコミの前で不当判決とか述べて、論者も裁判所に対して政治的であることを求めたりする。何か裁判所はそういう場ではないので何とかして一掃して欲しいなと。こちらでチェックできる限りしてみようかな。

#045
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2005年06月09日 Thursday

読後感想記:いやでも楽しめる算数

いやでも楽しめる算数 講談社文庫
清水 義範 (著), 西原 理恵子




 理科、社会と来たシリーズも今回は算数になったということで西原画伯の拒否反応ぶりが面白い。私の場合は計算が面倒というタイプ。決して数学が嫌いなわけではなかったんだがね。どういうわけか文系に行って、高校の時に習ったのはほとんど忘れたね。本の話だけど、割合は数の不思議が多いかなあ。図形も不思議なことがあるように思ったが。

#044

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2005年06月07日 Tuesday

読後感想記

裏日本史―国民の知らない歴史〈2〉 ワニ文庫
古川 愛哲 (著)


古代から現代までの拾い出し歴史書。最近歴史物をよく読んでいるなあ。こちらの本は名称からわかる通り、通説的見方から外れている。聖徳太子が非難されていた時期があったとか、日本人の根底にある性質はこういうところから来ているのではとか。まあ江戸時代の捜査なんて大変だねえ。
#043
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2005年06月02日 Thursday

読後感想記:ローマ人の物語〈12〉[文庫版]

ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 カエサルが旧ポンペイウス派を破って内政に取り組む時期に当たる。次の巻で暗殺されるまでもう残りはないわけだが、こういう区切りで次の巻でどう片を付けるのだろうと思ってしまう。
 カエサルは旧敵と戦っている間かなり地中海近辺を動き回っているわけだが、船だと陸に比べて移動時間がどれだけの違いがあるのだろうとふと考えた。
 半年でここまでというのはやはりペースは遅いと見るべき何だろなあ。

#042
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2005年05月28日 Saturday

読後感想記:文化大革命

文化大革命 講談社現代新書
矢吹 晋 (著)




 出版が天安門事件直後なのでやや古い感もあるが、それ程研究が進んでいると思えないし流れを追う点では参考になる点が多いと思う。
 一つの単純な理想が暴走を生むというのも。理想が良ければいいという話ではなく、どう細部を詰めればいいか、どういう風に持って行くかの中身を問わないと、単なる批判で終わる。一人のトップの周りを取り巻く部下の権力闘争の成れの果てと読み取ったらいいのか。しかし目的のためには手段を選ばないという姿勢がこの民族にあるのかと。そうすると最近の反日運動というか民衆が暴走する余地はまだまだ深いなあ。

紅衛兵 - Wikipedia

#041
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2005年05月25日 Wednesday

読後感想記

大阪に蠢く懲りない面々―水面下の黒い攻防 講談社プラスアルファ文庫
一ノ宮 美成 (著), グループK21 (著)




 京都、関西と文庫落ちしているものを制覇してしまった。前2者もそうだが地名は関係なく、全般的に関西というくくりという感じ。これは文庫化に当たって記事を抜き出した結果だろうなと。この会社ってこんなのだったのかというのが1つありました。雰囲気が怪しいなとは感じてましたが。前回の企業倒産でも思ったのだが、関西の経済が思わしくないのはこういう裏経済の躓きが大きかったんだなと。

#040


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2005年05月22日 Sunday

読後感想記:企業倒産

企業倒産 平凡社新書 (015)
熊谷 勝行 (著)




 出版が1999年9月。扱っているのはバブル崩壊後の1990年から98年の倒産を扱っている。この時代は民事再生法がない時代である(和議法というのがあるけど)。一昔前の倒産法制を知りたい人にはまとめた部分もあるので役に立つのでは。

#039
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2005年05月18日 Wednesday

読後感想記:知ってるとちょっとカッコイイ世界史

知ってるとちょっとカッコイイ世界史 ワニ文庫
島崎 晋 (著)




題名通り世界史を雑学する本。興味を持ったのは武天則(則天武后)。彼女が中国史初の女帝になった経緯もなかなか凄いが、内政面では意外と評価されているというのが意外だった。何せ国名まで変えているのでトンデモ君主か思っていたよ。あとプロテスタントの歴史も意外と黒いんだなと。

#038


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2005年05月17日 Tuesday

読後感想記

ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) 新潮文庫
塩野 七生 (著)


 カエサルがルビコン側を越え、元老院に喧嘩を売ることから始まる。話をずっと読んでいるとカエサルは冷酷な支配者と感じではなく、同胞と戦ったあとでも手厚い処置をするというのが意外。当時はこういう点で人から好かれていたのかも知れない。今回はポンペイウスとの戦いで図が入っていた点が良い。



#037
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2005年05月12日 Thursday

読後感想記:英文法を撫でる

英文法を撫でる PHP新書
渡部 昇一 (著)




 英文法と漢文とを比較していたところが面白い。韓国の作家がそういうことを述べていたらしいが、英文法は英語を読めても話せないとの批判はよくあるが、逆に話せなくても読めるというプラスの意味に捉えているところが面白い。外国語を徹底的に理解するためには英文法は必要ということはよくわからせてくれると思う。

#036


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2005年05月10日 Tuesday

読後感想記:憲法の常識 常識の憲法

憲法の常識 常識の憲法 文春新書 (438)
百地 章 (著)




 憲法の様々な論点を書き記した本。まあ出版社からして想像つくかも知れませんが、9条死守の人ではありませんのでその辺を踏まえて下さい。私自身法学部生だったが、自衛隊は9条違反というのが多数説とは実は卒業してから知ったというあまり憲法学には関心がなかったのだ。憲法というのはどちらか言えば政治的臭いところもあったし。外国人の地方参政権について厳しいんじゃないのとか、公明党批判めいたところとかはちょっとなと思う。ただこういうところに拘泥すると基本的人権の保障や財産権の辺りが疎かになるのだが。

#035




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2005年05月09日 Monday

読んだ本

戦争の常識 文春新書 (426)
鍛冶 俊樹 (著)




 戦争と言うよりも軍事学、陸海空軍の基礎知識が中心である。私は初学者の身なので興味深かった。これ以上感想の言いようもないのだが、自衛隊も軍隊でないという建前で大変なのねと。有事法制でもいろいろな方面の許可が必要で行動しづらいというのが何とも。

#034
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2005年04月28日 Thursday

読後感想記

関西に蠢く懲りない面々―暴力とカネの地下水脈 講談社プラスアルファ文庫
一ノ宮 美成 (著), グループK21 (著)




 許永中や末野興産といったバブル崩壊後に顕わになった企業犯罪や、高島屋隣や高倉七条あたりにある広大な駐車場の謎がわかる。未だに駐車場のままだしねえ。昔、泥棒銀行と集団攻撃を受けていたことがありましたがこういう経緯かと大体わかりました。時期的に言えば古いんだが、未だ企業を取り巻く闇な部分があるので輪郭を知るには良い本だと思う。

#033
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2005年04月25日 Monday

読後感想記:英文法を知ってますか

英文法を知ってますか 文春新書
渡部 昇一 (著)



 題名からは推察しにくいがイギリスにおける文法解明史が主な内容。なかなか馴染めない部分が多いため読むのにきついところがあるのだが、興味のあるところとしては英語も発音表記通りの綴りを目指したことがあるという点。フランスは宮廷でのフランス語を基本にすれば良かったが、イギリスの場合は王室自体が英語を話す人たちではなかった歴史からどこを基準にすればと悩んでいたというところが印象的でした。この歴史を踏んで英文法は英語を解釈する上で不可欠なものという説得力を持つとは言い難いが。
 英文法は教えられればすぐに理解できるものではなく、繰り返していくことで身につけるものであると。最近の学習に忍耐力を求めるのも厳しいかな。私はこの歳になって気付いたくらいだから。

#032
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2005年04月23日 Saturday

読後感想記:ローマ人の物語10(文庫版)

ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)ローマ人の物語10 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 ガリア戦記終盤、ルビコン川を越えるところまで。ここからどう元老院体制が瓦解していくのか知らないので楽しみ。
posted by うらぢ at 18:36 | 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書物

2005年04月20日 Wednesday

読後感想記:国際情勢の見えない動きが見える本

国際情勢の見えない動きが見える本―新聞・テレビではわからない「世界の意外な事実」を読む PHP文庫
田中 宇 (著)




2001年6月発行の本なので古いといえば古いのだが、おさらいの意味を込めてさらっと読んでしまうには向くかも。ネットで読むにはやや偏向的なところが気になったけど本にしたらその気を抜いたせいか、さほど感じなかった。最後のインタビューでは彼が如何に研究熱心さが伝わってくるような気がした。
posted by うらぢ at 01:42 | 京都 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書物
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