2005年12月07日 Wednesday

読後感想記:十八史略の人物学

十八史略の人物学 PHP文庫
伊藤 肇 (著)


 中国史はまさに人物史といった感じであるが、色々なエピソードから現在(当時の)の政治家や経済人に当てはめて語る切れ口が面白い。時には十八史略でないところもあるんだが、それはご愛敬でしょうか。しかしマスコミのとにかく叩け精神は昔からあったのねと。

#089
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2005年11月29日 Tuesday

読後感想記:ローマ人の物語〈20〉

ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 今回はネロの巻。一般的に暴君で知られているけど、読んでみるとそれ程の暴君でもない。キリスト教を迫害したことが悪く伝わったことが要因のようだが、歌に現を抜かすとか、優秀な部下に対し死を命ずること等、色々とおかしなことをやっていたのも事実。とは言え、領土を失ったわけでもなく、財政破綻をしたわけでもないので、この後最盛期を迎えるというのも納得いく話で。
 石田三成もそうなんだけど、悪いイメージって付くとそういうものなのかも。


#088
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2005年11月22日 Tuesday

読後感想記:音と言葉

音と言葉 新潮文庫
フルトヴェングラー (著), Wilhelm Furtw¨angler (原著), 芳賀 檀 (翻訳)




 以前から持っていたんだけど放置していた。フルトヴェングラー様によるベートーヴェンの解説やワーグナーとニーチェの関係、ブルックナーの素晴らしさ等、彼の考え方が分かって面白い本ではないかと。シェーンベルクは合わなかったようなことも書いてあったりと。
 ちょっと訳が古いのが難点。
 ちなみに私自身フルトヴェングラーに傾倒していない。今まで彼のCDをそれ程挙げていないはず。

#087


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2005年11月15日 Tuesday

読後感想記:笑う雑学

笑う雑学 広済堂文庫
唐沢 俊一 (著)




 やっぱり唐沢俊一はサブカルだなと思わせる面白い本。タイの漫画本や、妙なストーリーの本や漫画、コミックソング等々。漱石と怪談の話も相当詳しくないと書けない話で。余程こういうことが好きなんだろうが、キチンと商売として成り立っているだけ凄いといえば凄い。

#086


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2005年11月11日 Friday

読後感想記:スクープ

スクープ 記者と企業の攻防戦 文春新書
大塚 将司 (著)




 TVドラマ、刑事コロンボをお手本に取材力を高めていった日経記者のお話。現在のマスコミがリスクを取らないとの批判は最後にあるけど、私自身面白かったのは倒産や企業救済の現場を目の当たりにしたところにあると思う。三光汽船・リッカーの倒産、佐世保重工・ジャパンラインの救済、そしてイトマン事件である。イトマン事件は事件として逮捕者が出るまでは大人しめの記事に終始したところが、今のマスコミに通じるところがあると感じつつ。前の4つの話は古めの話なのでほとんど知らないことばかりだった。ジャパンラインはこの前採り上げた小説で、三光汽船に買収されかかった会社なのであるが、一方は倒産してその又一方は山下新日本汽船と合併することで生き残った。こういう企業活動には様々な側面が興味を誘ってしまうな。

#085

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2005年11月09日 Wednesday

読後感想記:世論(上)

世論〈上〉 岩波文庫
掛川 トミ子 (著), W.リップマン (翻訳)




 マスメディア論の古典ともいうべき名著。名前は知っていたが読むのは初めて。しかし例から言いたいことがすんなり頭に入らなかった。下巻の方では民主主義、新聞、情報を扱っているので読んでいくうちに楽しめるのかも知れない。書かれたのが第一次大戦後とあって、ヴェルサイユ体制のこと、共産主義のこと、日本人に対する例がアレなことと別の意味で興味深かった。

#084
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2005年11月03日 Thursday

指揮者の名盤

指揮者の名盤 50人のマエストロを聴く 平凡社新書
本間 ひろむ (著)




 1人当たり3ページで指揮者を紹介、なおかつそれぞれの推薦盤付きなので深く掘り下げられないのは致し方ないところ。しかしバルビローリで推薦盤がブラームスというのは凄い選択だな。私は好きなんですがね。ちなみに日本人で4人選ばれていたが、挙げると朝比奈隆、小澤征爾、小林研一郎、佐渡裕。50人の中ではよく4人割いたと言えそうな気もするし。
 ちなみに刊行されたのが2003年末とクライバーがまだ存命だった頃。

#083



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2005年11月02日 Wednesday

読後感想記:唐沢先生の雑学授業

唐沢先生の雑学授業 二見文庫
唐沢 俊一 (著), おぐり ゆか (著)




 厚さの割にはこの価格かよと思わせるかも知れんな。イラストは珍しくも弟なをき氏ではない。この本の雑学はあまり印象に残らなかった感じ。この2氏のやり取りが面白かったり、藤本氏の漫画が面白かったりと。どちらかと言えば、唐沢氏の語り口調を楽しむ本と思えば、量だったら他の雑学本の方があるし。

#082



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2005年10月29日 Saturday

読後感想記:国語入試問題必勝法

国語入試問題必勝法 講談社文庫
清水 義範 (著)




 タイトルだけを見れば欺されそうだが、中身は短編小説集。入試の問題文ってそこまで難解だったかなと思って読みましたが、これらはどうも創作のようですな。面白かったのは「時代食堂の特別料理」「靄の中の終章」ですかね。色々な意味でテクニカルな作品群だな。

#081
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2005年10月27日 Thursday

読後感想記:ローマ人の物語19

ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 カリグラが殺され、皇帝に就いたクラウディウスが死亡するまで。カリグラとは違ってクラウディウスの政治能力は優秀だったようだが、身内に対して弱かったことが評判を落としたようで。ただ彼の統治時代にブリタニアまで広げたんだなと。

#080
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2005年10月25日 Tuesday

読後感想記:「戦争学」概論

「戦争学」概論 講談社現代新書
黒野 耐 (著)




 地政学の話とナポレオン以降の戦争についてが面白い。時代が下がるにつれ世界大戦となると徹底的に適度なところで終戦という訳にいかなくなったという話。今の政治は戦争を知らないために外交で損するという話。ゲリラとテロの違いとか。でもやはり、アメリカと中国のどちらにつくかという話、独立独歩は無理っぽいつーこと。(てんでバラバラ)

#079


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2005年10月19日 Wednesday

読後感想記:転覆―海運・大型乗っ取り事件

転覆―海運・大型乗っ取り事件 講談社文庫
本所 次郎 (著)


 三光汽船によるジャパンライン株買い占め事件を元に小説化したもの。出てくる人物は架空のものを使っているが、大体の人は現実の人物に当てはめることが出来る。元の小説「男たちの闘い」は昭和55年に刊行。三光汽船が倒産する前の話である。この小説は綿密な取材を基に書かれていると思われるが、実に細かいところまで書かれている。海運業界のことや、それにまつわる制度上のこと、交渉事など、どこまで知っていたのかと思うくらいである。話は右翼の大物が登場したり、総会屋が登場したりとそういう時代だったんだなと思わせてくれる。何せ5%ルールのない時代だったんだから。
 しかしこの本は文庫で講談社、社会思想社と経ているけど絶版なんだね。
参考サイト

#078

 

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2005年10月13日 Thursday

読後感想記:ローマ人の物語 (18)<文庫版>

ローマ人の物語 (18) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 2代目のティベリウス後期と3代目カリグラのお話。ティベリウスはアウグストゥスの流れを地味ながら引き継ぎ盤石の体制を整えたが、それを継いだカリグラがティベリウスを反面教師とした結果か性格故か、放漫経営で帝国の財力を疲弊し人気も落ちていく。とは言え、治世は3年10ヶ月ほどのものですが(小泉政権より短いことになる)。気になるのはローマとユダヤ人について触れられているが、当時一神教というのは異質なものだったんだなと。

#077
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2005年10月07日 Friday

読後感想記:戦争ニュース 裏の読み方 表の読み方

戦争ニュース 裏の読み方 表の読み方 講談社+α新書
保岡 裕之 (著)




 戦争ニュースというより、メディア論といった感じ。アメリカの論調が政府よりな例はイラク戦争中心であったが。日本のメディアにも多くをさかれており、外国人ジャーナリストから見る日本のマスコミにも触れられている。読めばすぐ分かりますが、右傾化を警戒する人とかのようなので、そういうのを読みたくない人には奨められない。しかし日本のジャーナリズムの問題は官僚化にあるのか。それとも組織が巨大過ぎ、競争が激しくないのでまったりしているか。
 しかしNHK抗議の手段として受信料未払いを正当化しているのはどうかと思うよ。

#076

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2005年10月05日 Wednesday

読後感想記:ローマ人の物語17

ローマ人の物語 (17) 新潮文庫
塩野 七生 (著)




 2代皇帝ティベリウスのお話。タキトゥスには良く評価されていなかったようだが、著者は超巨大帝国を維持させることに腐心したことを評価している。超巨大帝国は軍事力だけではなく、政策面での配慮がないとあの時代には支えられなかったことが窺える。しかしこの時代は良く資料があるせいか詳しく書かれている印象がある。

#075
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2005年09月30日 Friday

読書感想記:京都 影の権力者たち

京都 影の権力者たち
読売新聞京都総局 (著)




 書名からすると闇勢力の話かと属瞬思ってしま造が、造造ではなく表舞台とは違造京都の色々な世続の権力模様を描いている・。孫僧、家元(お茶の方)、花街、御所、室町、其産党の6・立てだが、族せ平成5年刊行の昨年に・庫・ちしているが、補足なしとい造のはいかがなものか。まだ社会党がある損期だったり、室町では造の間に倒産が相次いだりしていましたし。京都の其産党が如族に根付いたかの属端を垣間見えますな。決してイデオロギーの・・ではなく、地道な活動の成果なのだが、造れも最近は陰りが見える気がする。

#074
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2005年09月22日 Thursday

読後感想記:続 現代ニッポン裏ビジネス

続 現代ニッポン裏ビジネス 宝島社文庫
別冊宝島編集部




 犯罪から競走馬ブローカーのように業界の裏側まで、様々なジャーナリストが書いたものを一纏めにした本。振り込め詐欺って息子に確認が取れないように携帯電話を不通にしてしまうやり方もあるそうで。興味を惹くのが詐欺師を欺す詐欺師、専業じゃないんでしょうが。ちょっと種々雑多な情報なので、全体的に何がというわけでもないが、こういった端々を触れるのは興味深い。

#073





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2005年09月18日 Sunday

読後感想記:わたしの嫌いなクラシック

わたしの嫌いなクラシック 新書y (139)
鈴木 淳史 (著)




 彼の書くクラシック本が結構好きなものでついつい買ってしまう。執筆が主に洋泉社というのが気にかかるけど。書き方は70年生まれのせいか軽い感じで、今までクラシックファンに根付くものを突いていたりしていたので、おそらく堅めクラシックファンから疎まれているに違いない人。まあ曲の聴き方は基本的には個人の好き嫌いの差に収斂されるという主張はごもっとも。でも嫌いって普通あまり嫌いな理由というのを考えないのに、しかも嫌いな曲を聴いたりして色々思いを巡らせて、よく本にしたなと思う。最後に日本と西洋論みたいなのが繰り広げておられるけど、結局は二元論でしか論じることは難しいのかと考えさせられた。

#072
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2005年09月16日 Friday

読後感想記:あの戦争は何だったのか

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書 新潮新書 (125)
保阪 正康 (著)




 太平洋戦争を概括してこの戦争の意義を問う本。別の本でも書かれていましたが、二二六事件で軍部に逆らう勢力が発言しにくい雰囲気を作り出したことを契機として泥沼にはまっていく様子が描かれている。戦争の終結点を決めずに始めてしまったことは初めて知りました。石油の不足は海軍が戦争を早く始めたい口実だったかは別の検証を見てみたい気がしますが。この辺の日本の組織に関する心理で今も生き続けているというのは見つめ直した方が良いとは改めて思いました。ただ戦争の終着点が問題とはいえ、この国は戦争に負けるということを身にしみて知るという点ではプラスだったかと。あの軍部が生きたまま現代にいたっていたとき、現代の科学技術を以て暴走することもなきに下ってことだしなあ。この辺は難しいのですが。

#071
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2005年09月13日 Tuesday

読後感想記:日本とドイツ 二つの戦後思想

日本とドイツ 二つの戦後思想 光文社新書
仲正 昌樹 (著)




 戦争責任論が中心かと思いきや、それは4章のうちの1章だけで、後半はマルクス主義、ポストモダニズムが出てきて電車の中で読むには厳しいかも。とは言え、ポストモダニズムの後半から浅田彰の話から面白いと感じたなあ。最近の思想って予備知識がそれ程いらないのかなあと感じたり。難しいこそ思想というところに最近の革新系がイマイチな理由かなと勝手に思ったりしました。まだまだ知らないことだらけです。はい。

#070
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